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院内施設・部門紹介

‣リハビリテーション部

リハビリテーションは、急速に進む超高齢化社会において今後より一層ニーズが高まるものと思われます。

当院リハビリテーション部は、地域の中核病院として住み慣れた地域での望む生活の実現に向け、

心身機能の維持・向上、残存能力を最大限に生かすことを念頭に患者さまへのサポートを行っております。

また、高齢者に多く見られる認知症の症状ある方に対しても、認知機能や身体能力を把握した上で、

病棟での日常生活動作や軽作業等を通じ、その人らしい生活を送れるように心がけています。

現在、理学療法士4名、作業療法士1名、リハビリ助手3名が在籍し業務に当たっております。

‣当院で多く見られる対象疾患とリハビリテーション

   大腿骨頚部骨折 転子部骨折

大腿骨頚部骨折は股関節の内側、転子部骨折は股関節の外側で生じた骨折です。

どちらも原因の多くは転倒で、高齢者に多く見られる骨折です。

治療法は条件によって保存療法もありますが、手術(骨接合術、人工関節置換術)の場合が多いです。

手術後は早期にリハビリを開始することが大切です。

これにより寝たきりを防止するだけでなく、寝たきりに伴う認知機能の低下や関節拘縮(硬くなること)、筋力低下といった多くの合併症を防ぐ目的があります。

まずはベッド上から開始し疼痛に合わせ、坐位や車いすへの移乗訓練、立位・歩行訓練へと徐々に進めていきます。

回復を見極めて杖や歩行器などの歩行補助具の提案を行ったり、人工関節置換で起こりえる脱臼に対しての生活指導を行い、出来るだけ元の生活に戻れるように援助します。

       脊椎椎体骨折

背骨が潰れるようにして折れる骨折です。

こちらも骨がもろくなる骨粗しょう症のある高齢者に多く見られ、背骨に強い圧力(例えばしりもちをついた、中腰で重いものを持った等)がかかった際に生じます。中にはきっかけは思いつかないけど知らない間に折れていた“いつのまにか骨折”というときもあります。

治療法は骨の変形がなければコルセットを着用し、3~4週間ほど安静にし、骨が固まるのを待ちます。骨の変形が強く神経を圧迫し麻痺が生じるような場合は手術を行う場合もあります。

リハビリでは、安静にすることで筋力や体力が落ち、新たなけがや病気を招かないよう、骨折の状況に合わせて早期に離床し段階的に運動を行っていきます。

お辞儀や身体のねじれ等に注意しながらストレッチしたり、筋力訓練や体力が落ちないように歩行訓練を行います。

      橈骨遠位端骨折

手首(前腕)の親指側にある骨が転倒などで手をついた際に起こる骨折です。

特に骨粗しょう症が影響するため、閉経後の女性に多い傾向にあります。

折れた骨や腫れなどにより神経が圧迫され、指のしびれが出現することもあります。

治療法は骨折した部分を整復し、ギプスやシーネで前腕から手首にかけて固定(保存療法)します。

骨折部の転移(ずれ)が大きい、骨折が関節に及んでいる時などは手術の適応になり、骨折部位や骨の転移の度合によりプレートなどで固定します。

リハビリでは、医師の指示のもと関節可動域訓練、段階的な筋力訓練や医療用粘土など作業活動を用いて、生活場面で必要な動作能力の獲得を目指します。

また同時に、普段の生活の中で無理のない範囲で手を使用していくことも大切なリハビリになります。

       呼吸器疾患

当院で多い呼吸器リハビリ対象疾患は、肺気腫、慢性気管支炎による慢性閉塞性肺疾患や肺炎、間質性肺炎等です。

閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)では炎症性変化等により気道が狭くなることで息が吐きにくくなり労作時の呼吸困難が出現したり、慢性的な咳や痰が出現します。

拘束性肺疾患(間質性肺炎等)は肺の線維化や肺・胸部が広がりにくくなることによって肺活量が低下し息が吸いにくくなり、息切れや呼吸困難、乾いた咳などの症状が出ます。

治療法は、酸素療法、薬物療法、食事療法などが行われ、併行してリハビリを行っていくことになります。

リハビリでは、腹式呼吸や口すぼめ呼吸などの呼吸方法の練習、胸郭を動かしやすくする呼吸介助手技や呼吸筋のストレッチ、リラクセーション、運動療法(全身持久力訓練、筋力訓練等)を行います。

また、痰の出し方や痰を出しやすくする体位をとる等排痰法や退院や在宅酸素導入に合わせて日常生活動作を効率よく行うための動作や呼吸指導も実施します。

‣当院で行っている物理療法

医師の指示のもと、疼痛や症状の緩和を目的とし、病気に合わせて様々な物理療法を提供しています。

・温熱療法(ホットパック、マイクロ波)・水治療法(気泡浴)

・電気刺激療法(低周波、干渉型低周波)・光線療法(レーザー治療)

・牽引療法(腰椎、頚椎牽引)・その他(ベッド型マッサージ器)

‣放射線部

放射線部では医師の指示のもと、さまざまな装置を用いて撮影し画像情報を提供しています。

また、撮影するだけでなく、診断や治療に役立つ画像の作成を心掛けています。 

 

手術室などで透視装置を操作し、医師の診断や治療のサポートも行い、全ての検査に対応できるように取り組んでいます。

 

今後も患者さまが安心して検査が受けられるよう、安全な環境整備を心がけてまいります。

  

放射線部廊下写真
放射線部CTみたいな検査イラスト

施設の特徴

現在、5名の放射線技師が業務に携わっています。

北広島市の救急当番の対応や時間外の入院患者さまの検査を実施出来るように体制を整えております。

近隣医療機関の皆様へご案内

当院では、外部医療機関からのMRI検査等の予約を行っています。

放射線部へのお問い合わせはこちらになります

‣一般撮影

一般

一般的にレントゲン写真と言われています。X線を使用し、骨や胸などの疾患を部位ごとに撮影しています。

当院では、デジタルによるCR装置とFPD装置を導入し、低線量かつ低被ばくで撮影を行うように心掛けています。

‣CT検査

DSCN2314(R5.1.27更新用)縮小版

CT装置が新しくなりました。今までの16列マルチスライス装置から80列マルチスライス装置にグレードアップ致しました。

これにより、検査時間(息止め時間など)の短縮が可能になりました。

また、高速・高精細・低被ばくを高い次元で実現出来る装置であります。

医療現場には、様々な疾患を持った患者さんがいらっしゃいます。こうした患者さんに対応する検査環境が常に一定ではない中、検査結果には一貫した信頼性と正確性が求められます。診療以外にも検診やドックなども対応しております。

‣MRI検査

MRI2

1.5TのMRIを所有しています。

MRI検査の特徴は、磁気共鳴によって検査をしているため、放射線による被ばくはありません。

主に頭部、脊椎、腹部などの部位を任意の断面で画像を得ることが可能です。

CT検査で判断できない急性期の脳梗塞症例時にもMRI検査で描出する事が可能です。

‣X線透視装置

X線TV1
X線TV2

当院には透視装置があり、主に胃や大腸の検査をしています。

また、モニターで直接画像を確認出来るため、整形関係の整復や異物混入の有無などの確認にも使用します。

‣乳房X線撮影装置(マンモグラフィー)

マンモ2

マンモグラフィーとは、乳房を撮影する専用のX線装置のことです。

低被ばくかつ高品質な画像を提供しています。

乳房の中に隠れている病変などを見つけやすくするために、圧迫して薄く伸ばして撮影を行います。

撮影は、女性技師が担当しているため、安心して検査を受けられます。

‣骨塩定量検査

骨密度を測定する検査のことを骨塩定量検査といいます。

低エネルギーX線を利用して検査を行い、自分の骨塩量を知ることが可能です。

 

当院では2種類の装置があります。

1つ目は、腰椎と大腿骨で計測を行う装置で、仰向けで約5分程度寝て頂きます。(写真左)

2つ目は、橈骨で計測を行う装置で、機械に前腕を約2分程度乗せて頂きます。(写真右)

骨塩2
手骨塩

診療報酬点数と検査料金のご案内

放射線科で行う主な検査の診療報酬点数と検査料金についてご案内します。

※診療報酬点数(点)の10倍が検査料金(円)となります。
※会計の際は初診(再診)料等合わせての精算となります。

 

‣薬剤部

薬剤部では、より安全・適正にお薬を使用していただくため、医薬品の調剤・管理・供給・情報提供等の業務を行い、患者さまの薬物療法に寄与できるように努めています。  

お薬を通して、患者さまがより安心して医療を受けられ、一日でも早く回復できるように、多職種と連携を図り、研鑚を重ねています。

お薬についてご不明な点がありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。

業務内容

調剤: 内服・注射・外用薬などの調剤

患者さまの年齢や肝臓・腎臓の機能といった身体的側面から、また、飲み合わせや配合変化など薬剤の側面から、十分な注意をはらい調剤しています。

無菌製剤: 主に抗がん剤の調整

抗がん剤の調製は、薬剤師が安全キャビネットを使用し、無菌操作で調製しています。  

薬剤管理指導: 服薬指導、持参薬管理など

入院時された際には、医師・看護師と連携して、現在使用中のお薬の確認をし、また、検査のため一時休薬するお薬についても確認し、患者さまへ正確にご説明します。     

院内医薬品の管理:

患者さまに必要な薬剤が各部署へ円滑に供給できるよう、適正な種類と数量の維持に心がけ、厳格な在庫管理を行っています。また、血液製剤・麻薬・向精神薬の保管と取り扱いについては、特に厳重な管理体制をとっております。  

‣地域医療連携室

●医療相談室

地域の病院・診療所、介護事業所との連携を図り、患者さまへのより良い医療の提供を目指しております。他院などからの患者さまご紹介の窓口になっています。

医療ソーシャルワーカー(MSW)が中心となり、ご病気になった時の思いがけない心配ごとや今後の生活について、また、その他様々な相談をお受けいたします。

例えば

医療費や生活費の心配

退院後の不安

社会福祉制度のこと

療養生活についての不安や心配

社会福祉施設のこと

お困りの事がございましたらご相談ください。

相談時間

平日(月~金)9:00~17:00   *土日、祝日、病院休診日は休みです。

上記以外の時間を希望される場合は事前にご連絡ください。

相談をご希望の方は院内スタッフまでお申し付けください。

相談室 直通
相談室 直通FAX

                       

      相談室へのお問い合わせはこちらになります

          

              TEL(代表)011-373-5811      

          FAX(代表)011-373-1432    

●医療ソーシャルワーカー(MSW)の役割

私たち病院で働く医療ソーシャルワーカー(MSW)は、病気や障害によって生じる生活上の相談ごとに対応する専門職です。安心して療養生活が送れるように、ご本人さま・ご家族さまと一緒に考えながら、不安や心配ごとへの解決に向けてお手伝いさせていただきます。

いろいろな相談ごとのなかから、問い合わせの多いものをシリーズで解説しています。

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‣栄養科

管理栄養士1名、委託業者約10名のスタッフで構成されており、患者様それぞれの病態に合わせた食事の提供をしています。

食事には薬のような即効性はありませんが、栄養状態が悪化すると免疫力の低下や感染症など多くの合併症が増加する恐れがあります。

栄養管理は、治療はもとより「生きる」土台となることを、栄養科職員一同、銘記し業務にあたっています。

●お食事について

適時適温での食事の提供

食事の開始時間は朝食8:00、昼食12:00、夕食18:10です。

温冷配膳車を使用し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、適温でお召し上がりいただけるよう配慮しています。

行事食の実施

食事は治療の一部であるとともに、幸せを感じられるひと時であるよう、「治療」と「嗜好」のバランスを考え、全祝日に行事食を実施しております。


【桃の節句】                          【クリスマス】

栄養(桃の節句写真)
栄養(クリスマス写真)

●栄養管理

入院されている全ての患者さま一人ひとりの栄養管理実施計画書を作成し、医師の指示のもと、栄養状態の評価を行なっています。

他職種と連携をとり、栄養補給方法・摂食嚥下機能から食形態等を検討しています。

また、化学療法による食欲低下の患者さまには、直接ベッドサイドに伺い個別対応を提案させていただきます。

●栄養食事指導

入院・外来の患者さまを対象に、病態に合わせた食事療法の中から、食生活環境等を勘案し、ご自身で継続可能な方法を選択していただけるよう具体的な栄養食事指導を行っています。

 

手術室

全身麻酔や脊椎麻酔等で、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術、人工関節置換術、 等を行っております。

主に骨折の患者さまを外科的治療しております。

他に抗悪性腫瘍静脈内カテーテル設置等も行っております。

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デイルーム・食堂

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3階一般病棟と4階療養病棟に、それぞれデイルーム・食堂を設置しております。

ゆったりとした環境でお食事を召し上がっていただけます。

手術室

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全身麻酔や脊椎麻酔等で、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術、人工関節置換術、 椎弓切除、椎弓形成術等を行っております。
骨折の患者様や頸椎ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアの患者様を外科的治療しております。

デイルーム・食堂

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3階一般病棟と4階療養病棟に、それぞれデイルーム・食堂を設置。ゆったりとした環境でお食事を召し上がっていただけます。お見舞いの方もこちらでゆっくりしていただけます。

リハビリテーション部

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理学療法士と作業療法士が、整形外科疾患や内科疾患をもつ患者さまへのリハビリテーションを行っています。
症状の緩和を目的とした温熱療法や電気刺激療法などの物理療法、身体機能の維持・改善を図る運動療法を提供しています。
地域の医療として、一人一人の生活に合わせた目標及び治療を心掛けています。